タイ・フリーク55(Thai Freak55)

タイ、タイ語についての個人的な記録

  タイ・フリーク55(Thai Freak55)のナビゲーター   topページ > 文学 > ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))  

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))

2012 - 08/15 [Wed] - 00:00

ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))
(1971/06/05)
河田 清史

商品詳細を見る

■内容紹介
インド伝説の英雄ラーマを主人公とする歌物語。インドの二大古典叙事詩のひとつ「ラーマーヤナ」はインドの誇る世界文学の一つであり、アジア人の心のふるさとともいえます。「一の巻」から「四の巻」までの17話を上巻に収めています。

■レビュー
アジアに広く根付いている文学作品として読んでおきたかった。

インドをはじめ、インドの影響を受けた地域、タイ、カンボジア、インドネシアなどでは、歴史建造物や、芝居・影絵などの芸能で、今でも語り継がれる名作。
口承文学として、源流は紀元前10世紀ともいわれるので、超ロングヒット作である。

当然、影響範囲も広く、仏教説話、アラビアンナイトなど、多岐に渡る。

ラーマーヤナ」は、「マハーバーラタ」とあわせて、インドの二大古典叙事詩。

読みやすく少年少女向けに、河田清史氏により、童話風物語とされたこの初版は、戦時中とのこと。
この物語がもつ、非常に躍動感があり、3D映像が浮かぶような立体感が、よく伝わってくる名作だと思う。

上巻は、ラーマ王子の妻シータを連れ去った、悪魔ラーバナの居場所に向かうところまで。
※ラーマ:至上神ビシュヌの生まれ変わり

冒頭、河田氏のことば「この大切な物語について」にも、納得。
◆日本の古典「古事記」「日本書紀」やギリシャの「イリアス」「オデッセイア」の名を聞いたことがあっても、「ラーマーヤナ」を知らない人が多いのではないか。
◆「アジアの何億という人びとの胸に、いまもなおはつらつと生きている」この物語を知ることは、アジアがひとつになり、アジアを知ることに繋がる。

道徳教育の面も兼ね備えた「ラーマーヤナ」は、
王や乞食の身分に寄らず、約束は守り、罪は償い、善行によって見返りを得る。善行悪行は天国へ行くまでは清算されない、と語る。

表現に差異はあれど、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの三大一神教、仏教でも同様の思想がある。環境・時代により変化する世間法に対し、変化しない絶対の法則(科学、真理を説いた法など)。
Arnold Toynbeeや、Ranajit Pal、その他の学者が説く、これら宗教の同一起源論(メソポタミア)をも思わせる。

「ラーマーヤナ」では、至上神ビシュヌの生まれ変わりであるラーマ王子や、その他の神の生まれ変わりの猿たち、悪魔でさえも、失敗、苦悩、後悔、一喜一憂する姿は、興味深い。

「ラーマ(Rama)」は人名。
タイの現国王はラーマ9世。タイで5月にあったデモのメインは「ラーマ4世通り」など、今でも各地で「ラーマ」の名称が使われている。

「ヤナ(Yana)」は「鏡」。
日本の古典「吾妻鏡」など「鏡」物語があるように、「鏡」が、「物語」を示唆するのも、興味深い発見。

Post a comment





Only the blog author may view the comment.

Trackbacks:

http://thaifreak55.blog.fc2.com/tb.php/242-9d82cd0c

 | HOME | 

カウンター

カテゴリ

虫 (2)
麺 (2)
魚 (0)

最新コメント

最新トラックバック

リンク

カレンダー

11 | 2018/12 | 01
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

検索フォーム

最新記事

RSSリンクの表示

QRコード

QR